一般社団法人 社会基盤技術評価支援機構・中部

Chubu Institute for Infra-Technology Evaluation and Support

活動の内容

機構の活動

学会として理念の考究

実践活動としての技術評価・支援

各種研究集会の企画・実施

  • (1)技術評価
  • (2)技術支援
  • (3)技術教育支援

機構の活動は,学会としての活動と,技術評価・支援活動とがあります.学会としての活動は,第三者機関としてまた官と民とのより良い合意を目指す機関として公共とは何か,公益とは何かを,学会活動として考究します.そのために,各種の研究集会を開催致します.一方,実践活動として,技術評価・支援活動を行います.この活動は,以下の3種類の活動より成り立っております.委託された課題ごとに委員会を構成します.

  1. (1)技術評価は,評価を委託された案件ごとに委員会を構成します.委員会のメンバーの選任,委員会で出す結論などは,第3者性を損なわない様,細心の注意を払い決定し,公開の原則で活動を行っております.従って評価委員会の議事録は,委員会開催の度にホームページに掲載され,委員会報告書は公開になっております.
  2. (2)技術支援も多くの場合,委託の課題に相応しい専門分野のメンバーから成る委員会を構成し委員会活動によって行っています.通常の場合,委員会は10人以下の専門学識経験者で構成されますが,専門家が中部地区では不十分である場合には,広く全国的にその分野のエキスパートを探索し参加して貰っています.そして,最新の知識による技術支援が行えるように努力しています.なお,委員会活動以外の技術支援活動として,行政官庁が主催する部内委員会への,専門委員の推薦なども行っております.
  3. (3)技術教育支援の場合には,技術教育的な課題を広く捉えて,解決が必要とされる社会の課題の中から機構が自ら選定し独自に委員会を構成して,社会に貢献してゆきたいと考えています.

技術評価・支援のフロー

本機構では,技術評価および技術支援を次のような手順で進めています.

  1. 業務の依頼
    事務局への電話,FAX,e-mailの他,学識経験者グループおよび事務局に所属するメンバーへの直接の相談にも応じます.
  2. 事務局会議における検討
    事務局会議において,依頼された案件について検討を行います.本機構において対処可能と判断される場合,依頼内容,対応組織の原案その他をとりまとめ,理事会での判断にゆだねます.
  3. 理事会における検討
    事務局会議において検討された依頼内容に対する検討が行われます.理事会で承認が得られた場合,必要に応じて技術評価委員会あるいは技術支援委員会あるいは技術教育支援委員会の設置作業に入ることになります.
  4. 技術評価委員会,技術支援委員会,技術教育支援委員会の設置
    理事会により,依頼案件を解決するために最もふさわしい専門家およびエキスパートを数名選出し,委員会を設置し,委員の中から委員長を1名任命します.
  5. 技術評価委員会,技術支援委員会,技術教育支援委員会の開催
    委員長を中心とした複数の委員により,委員会が開催されます.必要に応じて,依頼者にも参加を依頼することとなります.委員会は最終的に委員会報告書を作成します.
  6. 理事会における検討と承認
    委員会報告の内容について,理事会で議論が行われます.理事会で承認が得られた後,依頼案件に対する報告書が完成します.
  7. 技術評価・技術支援の報告および公表
    依頼者に対する報告を行います.評価委員会の活動は公開です.支援委員会の報告内容は,依頼者からの要請に応じて秘密を保持します.また各種委員会の活動は本機構ホームページ等で公表いたします.

技術評価・支援の特徴

本機構では,公正な技術評価を保つために,次のような仕組みを取っています.

  1. (1)公正な技術評価を保つために,委員会を構成する学識経験者との間に,倫理契約を結びます.
  2. (2)理事会規定において理事会における理事の出席権を規定し,議案ごとに出席権の有無を冒頭に検討し,公正さが多少でも影響される可能性のある場合には,当該理事のその議案の審議に関しての理事会への出席権を停止します.
  3. (3)公正な技術評価を保つために,評価委員会における結論は二段階決定法によって機構の正式な結論とします.二段階決定法とは以下のような手順であり,これにより評価委員会の独自性とその結論を尊重します.
    1. 技術評価委員会は一次結論を理事会に提出します.
    2. 理事会は,評価委員会の提出した結論に対して,意見があればその意見を付して差し戻すことができます.
    3. 技術評価委員会は,理事会の意見に対して再審議を行い,二次結論を得ます.
    4. 理事会は評価委員会の二次結論を自動的に承認します.

倫理契約

本機構に参画する学識経験者等は,何事にも囚われない第三者としての観点からの判断を 必要とされるため,本機構との間で倫理契約を取り交わす.

社会基盤技術評価支援機構・中部と学識経験者との倫理契約

  1. 契約学識経験者は第三者評価委員会において技術者として何者にもとらわれず,良心に基づき意見表明を積極的に行う
  2. 契約学識経験者は技術者として,常に技術文化の最前線において知の開発及びその吸収に努力を払う
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